M&Aが普及するにつれてアドバイザリー会社の数もM&Aアドバイザーの数も増えてきております。では、優秀なアドバイザリー会社、アドバイザーはどんな点が他のアドバイザーと違うのでしょうか?
自分が売り手の企業のオーナーだと仮定して、こんなアドバイザーだったら仕事をお願いしたい、そう思うアドバイザー像を考えてみました。
自分仕様に情報を編集してくれるアドバイザー、これこそ最強
これに尽きると思います。どういうことか説明していきます。
あなたが売り手だったと仮定しましょう。あなたの会社を誰かに引き継いでもらいたい、売却したい、そう考えてアドバイザーに相談したとします。どんなアドバイザーでも共通する事項として、あなたの会社に関する資料(謄本や定款、決算書、試算表、会社パンフレット、など)を請求してくるでしょう。あなたは求められたデータを、コピーやらPDFデータやらで五月雨式に提出していくことになるでしょう。
アドバイザーによっての違いは、集めた情報をどのような形で買い手候補に提示するか、に出てきます。
最悪なパターン
もらった資料そのままに、そっくりそのまま提示するパターン。書類数もデータ数も多くてもお構いなく、10個も20個も30個もデータを添付して買い手候補に送り付けるパターンです。
買い手の立場からすると、データを保管するのも管理するのも大変で、情報を精査しようにもデータを探すのが大変で分かりにくいため、精査自体を諦めてしまう方も多いでしょう。
ノーマルなパターン
もらった資料をアドバイザーの方で整理して、案件概要書なるものを作成します。頂いた資料の内から要点となる事項、必要となるであろう事項のみを30枚程度のスライドにまとめるイメージです。基本、買い手候補へはアドバイザーが作成した案件概要書のみを使用して提案し、詳細を求められた場合のみ元になった原始資料をベースにご説明するのです。
買い手の立場からすると、基本的には案件概要書のみ確認すれば案件の概要が把握でき、資産をする際などにも役に立ちます。金融機関などに融資の相談に行く際も、この案件概要書があればある程度話を進めることが可能となります。
最高なパターン
もらった資料をアドバイザーの方で整理して、案件概要書なるものを作成します。ココまでは上記の「ノーマルなパターン」と同様です。その資料にさらに手を加えるのが優秀なアドバイザーかと思います。
買い手の立場からすると、売り手の企業と自社との共通点や相違点、シナジー効果やマイナス面など、その点まで把握した上で提案してもらえたら試算の手間が省けるのです。そのためには、売り手のこと、買い手のこと、よく知っている必要があります。
仲介、の立場であれば両者のことを知っている可能性が高いと思います。ただ、売り手、あるいは買い手、どちらかのアドバイザーにしかなっていない場合は、相手側の情報があまりないケースが多いです。あなたが売り手側のアドバイザーである場合、買い手側のアドバイザーがこの作業をしてくれるかしてくれないかで、あなたの売り案件が進むか進まないか、違いが出てくると言っても過言ではないでしょう。
2.まとめ
いかがでしたでしょうか?
アドバイザーの立場から言うと、まずノーマルなパターンの提案資料を作成し、買い手候補が具体的に現れたらその際に買い手候補に合わせた内容に情報を編集していく、そんな臨機応変で面倒なひと手間をかけられるかどうかが、重要になってくるのではないでしょうか。
偉そうな事を書きましたが、自戒の念、理想像として書いている部分もございます。このような最高のアドバイザーとなるべく日々精進しております。
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