今回は、M&Aプラットフォーム『BATONZ(バトンズ)』に掲載されていたM&A譲渡案件を分析・解説していきたいと思います(今後も定期的に勝手に分析、解説していきたいと考えています)。
お眼鏡にかなう様でしたら、問い合わせてみてはいかがでしょうか?
今回は、M&Aプラットフォーム『BATONZ(バトンズ)』に掲載されていたM&A譲渡案件を分析・解説していきたいと思います(今後も定期的に勝手に分析、解説していきたいと考えています)。
お眼鏡にかなう様でしたら、問い合わせてみてはいかがでしょうか?
第1弾として「テイクアウトスイーツ店」についても分析しておりますので、そちらも併せてご確認ください。ちなみに当案件、現在「買い手募集停止中」となっております。おそらく、買い手候補様と独占交渉中となっているのだと思われます。
※ちなみに私は当案件のアドバイザーでもなく、売主でも買主でもなく、当案件には全く関係ない立ち位置です。当社はその正統性、確実性を保証するものではありませんので、各種判断は自己判断でお願いします。
バトンズとは?
では早速今回の案件を見ていきましょう。
案件概要
以下、バトンズに掲載されている案件概要を抜粋したものとなります(2021年8月22日10時時点)。
案件タイトル
『創業20年。個人顧客メインで地域密着型のFP事務所』
事業内容
・FP(ファイナンシャルプランナー)による各種試算形成に関する総合的な提案を実施
・複数の提携先企業との連携による、専門性の高い商品・コンサルタントの紹介
・家計診断やライフプランの作成
譲渡希望金額
応相談
譲渡形態
会社譲渡
←譲渡方法による仕組みの違いは【街の飲食店が、店舗を売却する2つの方法】をご参照
譲渡対象
・会社丸ごとの譲渡(2つの拠点営業している、とのこと
所在地
東京都(2つの拠点とも東京都かは謎。少なくとも1つの拠点は東京都)
譲渡対象事業の従業員数
10名〜19名
事業の売上高
1億円〜2億円
事業の営業利益
0万円〜300万円
事業の特徴
・個人の方をメインに、資産運用サービス、財務分析サービス、リスクマネジメントサービス、などを提供
・個人のお客様は30代〜50代の世帯がメイン。法人のお客様は中小企業がメイン
・従業員は30代、40代が中心で、男児割合は50:50
・顧客に対して特定の担当者を配置する方法ではなく、企業全体でサポートする体制を構築している
譲渡理由
現時点での売却額を知りたいため
当社が考える、当案件M&Aを進めていく上でのポイント
①本当に今すぐ売却するつもりがあるのか
当案件の売り手様が、本当に売る気があるのか確認する必要があると思います。そう考える理由を説明します。
それは、譲渡希望金額を「応相談」としている点、譲渡理由が「現時点での売却額を知りたいため」、当案件にM&Aアドバイザーなどの専門家をつけていない点、です。興味本位での案件登録、である可能性が非常に高いと思います。
案件を掲載してみて、買い手候補様からいくらで名乗りが上がるのか、待っている印象を受けます。こういった募集の場合、本気で譲渡を希望している可能性は低いと考えます。
②譲渡後の修正損益を算出すると、だいぶ利益が出ている点
案件概要によると、営業利益は0〜300万円となっており、役員報酬総額が2,000万円〜5,000万円となっております。これはつまり、旧オーナー陣が抜けると役員報酬分の経費がなくなる可能性があるため、実質2,000万円〜5,300万円の利益が確保できる事業である可能性があります。
強みとして持っている「顧客に対して特定の担当者を配置する方法ではなく、企業全体でサポートする体制を構築している」点から、旧オーナーが抜けても組織としてこれまで同様に運営を継続することができるのであれば、優良案件である可能性が高いと思います。
実質年間利益が5,000万円ほど出ているのであれば、1億円を超える譲渡代金でも買収の価値がある案件かと思います。
③提携先企業とはどのような企業なのか?
事業内容の一つとして「複数の提携先企業との連携による、専門性の高い商品・コンサルタントの紹介」もしているとの事です。具体的に、
・どのような種類の専門家の方なのか?(税理士?弁護士?その他各種専門家?)
・それらの方に、どんなサービスを提供してもらっているのか?(申告相談?顧問弁護士)
などを確認する必要があると思います。それらの専門家、内容が、買収を検討している企業様の既存事業と相性が良いのか、相乗効果が出そうか、などもポイントになると思います。
④諸々含めて総評
総じた所感としては、利益がたくさん出ている事業である可能性が高く、譲渡代金次第ではとても優良な案件、そんな印象です。現在支給している役員報酬支給額を確認し、現役員が抜けても残った従業員のみで運営継続が可能かどうか、この点がポイントではないでしょうか。
・顧客の拡大を希望する同業のファイナンシャルプランナー様
・個人向けの市場を拡大したい保険代理店様
・付随業務を拡大したいと考えている会計事務所様
などの職種の方に相性の良い案件ではないでしょうか。自社のサービスを当該案件の顧客様に販売すること、当該案件のサービスを自社の顧客様に販売すること、これらに伴う相乗効果の獲得が可能かと思います。
ただ、どうしても記念受験的な記念掲載な気がしてなりません。本当に売却する意思があるのか、この点の確認がポイントになるかと思います。
以上です。当案件に興味をお持ちの方は下記詳細ページから問い合わせてみてはいかがでしょうか?
当案件担当のアドバイザーの方が対応してくださると思います(売主様サイドのアドバイザーがいる場合と、売主様が直接掲載している場合とがあります。当案件は売主様サイドのアドバイザーが存在していないため、売主様が直接ご対応してくださるかと思います)。
繰り返しになりますが、私自身はこの案件には何も関係ありません。案件を分析してみただけですので諸々のご判断は自己判断でよろしくお願いします。
この案件の詳細はコチラ(会員以外は一部しか閲覧できません)
https://batonz.jp/sell_cases/8681?current=0&sid=8681&sort=new
バトンズの無料会員登録はコチラ(コチラ経由で登録して頂けると詳細が確認できます)
その他、M&A業務協業のご相談、セカンドオピニオンのご相談は下記フォームからお問い合わせください。当該案件の案件買収にご興味ある方もお問い合わせください。
今回は、M&Aプラットフォーム『BATONZ(バトンズ)』に掲載されていたM&A譲渡案件を分析・解説していきたいと思います(今後も定期的に勝手に分析、解説していきたいと考えています)。
お眼鏡にかなう様でしたら、問い合わせてみてはいかがでしょうか?